がん免疫療法のサイトカイン療法についてご説明します。

がん免疫療法の歴史

サイトカイン療法

サイトカイン療法は、免疫細胞を活性化させて行う治療法です。

外から全身に大量投与すると強い副作用が出ることがあります。

BRM療法では体外の異物を利用して免疫反応を活性化していましたが、体内のいろいろな細胞が産生するサイトカインが免疫細胞を直接活性化することが分かってくるとともに、サイトカイン療法が開発されてきました。

サイトカインは、細胞より分泌される強い生体反応をもたらす物質の総称です。多種類がありますが、現在知られているほとんどすべてがタンパクで、細胞表面の受容体(レセプター)に強く結合して、その細胞の中のさまざまな分子反応の引き金を引きます。

サイトカインの代表例として、インターフェロンが挙げられます。インターフェロンは、細胞がウイルスに感染したとき、ウイルスに抵抗するために作り出すタンパクです。C型肝炎ウイルスに感染し肝炎を起こしたときに、治療薬として使われていますが、抗がん剤の一種としても国の承認を受けており、多発性骨髄腫(白血病の一種)、脳腫瘍、腎がんの治療に使われています。

また、インターロイキンは、白血球から作り出されるサイトカインで、現在25種類以上があることが知られており、発見順に番号がつけられています。特に白血球の中のリンパ球からは、IL-2、IL-4、IL-10などが多く分泌されます。IL-2は、リンパ球の中中でがん細胞を殺せるCTL細胞やNK細胞の増殖・生存に必須の因子です。IL-2は、腎がんにも有効であることが認められています。

ただし、一般的にサイトカインは非常に強く働くため体内では微量しか作られていません。

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