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がんの再発・転移の予防、残存がんの治療のために。

受診の流れ

自家がんワクチン療法は、繰り返し投与が必要ありません。

自家がんワクチンの接種スケジュール

図:ワクチン投与スケジュール

自家がんワクチンは、外来通院で接種可能です。入院の必要はありません。1コースでは、免疫反応テスト(DTH反応テスト)2回、ワクチン本体の接種3回の合計5回の注射を行います。病院によっては、2回目の免疫反応テストを省略する場合もあります。

通常は2週間ごとに1回(急ぐ場合は1週間ごとや10日に1回でも可)、上腕の皮内5ヶ所に、自家がんワクチンを注射します。全治療期間は、約6週間となります。

自家がんワクチン療法は、原則1コース

1コース終了後、臨床的に有効であれば、体内でがん細胞を殺せるキラー細胞がどんどん増えますから、それ以上、ワクチン接種を繰り返す必要はありません。もし無効であれば、多数のワクチン接種を繰り返しても無駄になる可能性が高いからです(もちろん例外があり、繰り返した場合が結果的に良かったという症例も知られていますが、これはあらかじめ予測できていたものではありません)。

免疫反応テスト(DTH反応テスト)の実施

体内に自家がん組織に対する細胞性免疫反応が成立したかどうかをテストするため、DTH(Delayed Type Hypersensitivity)反応テストと言う免疫反応テストを、ワクチン接種前と接種後の計2回行います。DTH反応テストは、結核菌に感染したことがあるかどうかを調べるツベルクリン反応テストと同じ原理によるもので、細胞性免疫反応が成立したかどうかがわかります。患者様のホルマリン固定がん組織だけを使い、がん組織に対する免疫反応を調べます。

第1回目のワクチン接種前に行うDTH反応テスト-1は、通常、陰性です。これは、がんを攻撃する細胞性免疫反応がない状態です(あればがんにはならないはずです)。これが第3回目のワクチン接種後のDTH反応テスト-2で陽性に転じた場合、ワクチンにより体内で免疫細胞が活性化したことを示しており、がん細胞に対する細胞傷害性Tリンパ球(CTL)が体内で誘導されたと期待できます。

なお、病院によっては、このDTH反応テスト-2を省略する場合もあります。

DTH反応

DTH反応

DTH反応テスト-1と-2では、ともに2日後に注射部位にできる紅斑のサイズを測定します。 直径10mm以上であれば、陽性と判定します。

ご注意

  1. 抗がん剤を使用している患者様は、免疫機能が十分に回復していることを確認してから実施してください。血中のリンパ球数(総白血球数ではありません)がマイクロリットルあたり1000個を越えていることが免疫機能の目安となります。リンパ球数はどこの病院でも簡単に調べてもらうことができます。最近の世界の研究成果から、がんワクチンと抗がん剤を併用した方がかえって良い場合もあることが判ってきています。患者様の主治医によくご相談下さい。
  2. 自家がんワクチンの投与前から、すでに自己免疫疾患があると疑われる場合は、自家がんワクチンを投与しないで下さい。 強い免疫刺激力のため、自己免疫疾患を増悪させる可能性があります。