● 今年のアメリカ臨床腫瘍学会(ASCO2009)から、弊社独自に収集した専門家向け情報を掲載しました
(2009.06.22)
今年のASCO2009が、米国フロリダ州オーランドで、5月29日から6月2日まで開催されました。弊社からも社員が参加、情報収集にあたり、独自の視点からまとめた最先端情報を、専門家向けに掲載しました。
内容は、一般の方々には難解と思いますが、もし患者様の主治医の先生に、「世界最先端のがん免疫療法の現状」についてお知らせしたい場合には、
こちらのページのNo.180からNo.183までのニュースをご紹介いただければ有難く存じます。
→ ドクター通信アーカイブ
● 名古屋市・ちくさ病院でも自家がんワクチン療法を開始
(2009.05.13)
名古屋市のちくさ病院では、併設のちくさセントラルクリニックと連携して、これまでは免疫細胞療法を実施しておりましたが、この程、細胞培養を必要とせず、より簡便に体内で細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を誘導しがん治療効果を発揮できる「自家がんワクチン療法」を採用しました。
ちくさ病院/ちくさセントラルクリニック
理事長 加藤 豊
診療科:内科、外科、整形外科、脳神経外科、リハビリテーショ
ン科、循環器内科、消化器内科、神経内科、消化器外科、
肛門 外科、皮膚科、泌尿器科
〔がん免疫療法は向かいのちくさセントラルクリニックに
て実施〕
〒464-0075 名古屋市千種区内山 2 丁目 16-16
【地下鉄東山線今池駅より徒歩 4 分】
TEL:(ちくさ病院)052-741-5331
TEL:(ちくさセントラルクリニック)052-733-7276
FAX:(ちくさセントラルクリニック)052-733-7277
ホームページ: http://www.chikusa.or.jp/
● 抗がん剤は、場合によってはがん免疫反応の促進剤にもなります
(2009.04.17)
従来より、「抗がん剤は、がん細胞と一緒にリンパ球も殺し、リンパ球が担っているがん免疫反応の邪魔をする、だから一緒にやってはいけない」と信じられてきましたが、必ずしもそうではない、というデータが最近蓄積しつつあります。
例えば、脳腫瘍治療に標準的に用いられる抗がん剤テモダールについては、ハインバーガー(米、テキサス大学)らは、抗がん剤治療とがん免疫療法は両立しないと“ドグマとして信じ込まれてきたけれども、実は同時併用しても、がん免疫療法の効果を減ずることはない”と主張、彼らの創成したペプチドワクチンCDX-110とテモダールを同時投与して
治療に成功した膠芽腫の症例報告を出しています(1)。
また、多数例による第II相臨床試験で期待をはるかに越える長期生存を達成したと報告しています(2、論文は未発表ですが、詳細はおそらく今年5月末から始まる学会ASCO2009で明らかにされるでしょう)。
しかし、それだけではなく、更に一歩踏み込んで、「がん化学療法の結果、がん免疫反応のブレーキ役となっている免疫担当細胞(TregやMDSCという種類が知られています)を逆に抑制することによって、結果的にはかえってがん免疫反応を促進できる」という総説論文が発表されています(3)。
この総説では、低用量のシクロフォスファミド(商品名:エンドキサン)を細かく多数回にわけて投与することによってワクチン効果をはるかに増大できること、ジェムザールやビスホスホネート剤によってMDSCを抑制しワクチン効果を増強できること、等について述べ、抗がん剤のがん免疫反応への影響は、抗がん剤の直接的な殺がん細胞効果にとどまらない、としています。
免疫反応によるがん細胞排除作用は、免疫監視機構の重要な機能の一つとして古くから議論されてきていますが、抗がん剤の治療効果でさえも(全部ではなく一部だけであっても)免疫反応を介しているとなると、強力な抗がん剤の処方により体内の免疫担当細胞までほとんど殺してしまうような化学療法を継続するのは、考え込まざるを得ません。
今後は、“免疫能を生かすがん治療”の重要性がますますアップしていくのではないでしょうか。
REFERENCES
1. Heimberger AB, et al.: Immunological responses in a patient with glioblastoma multiforme treated with sequential courses of temozolomide and immunotherapy: Case study. Neuro-Oncology 10: 98-103, 2008.
2. Sampson JH, et al.: Tumor-specific immunotherapy targeting the EGFRvIII mutation in patients with malignant glioma. Semin Immunol. 20: 267-75, 2008.
3. Menard C, et al.: Cancer chemotherapy: not only a direct cytotoxic effect, but also an adjuvant for antitumor immunity. Cancer Immunol Immunother 57:1579-1587, 2008.
● 東京・大井町 はやしクリニック でも自家がんワクチン療法を開始
(2009.04.17)
はやしクリニックの林先生は、
東京医科大学第一外科(准教授)とともに、東京御茶の水・杏雲堂病院で呼吸器科部長・副院長として長らく勤務されておられましたが、この度、新規開業されました。肺がんには特に詳しい先生です。
はやしクリニック
院長 林 永信
診療科: 内科・呼吸器科
〒
140-0014 東京都品川区大井4-5-7
【JR京浜東北線大井町駅中央西出口より徒歩4分、東急大井町線大井町駅出口より徒歩5分】
TEL: 03-3778-5941
ホームページ: http://hayashicl.com/index.html
● 千葉県柏市・光ヶ丘診療所でも自家がんワクチン療法を開始
(2009.04.04)
首都圏の大型団地である千葉県柏市グリーンタウンにある光ヶ丘診療所は、院長の川嶋一成先生が内視鏡専門医で、最先端機器であるハイビジョン内視鏡に加え、鉛筆よりも細い経鼻内視鏡も備え、胃がん、食道がんの早期発見に注力しています。
このほど、多種類あるがん免疫療法の中から、特に「自家がんワクチン療法」の実力を認め、倫理委員会の審議を経て採用、治療を開始しました。慈恵医大・柏病院からも5.7kmと近いところです。
光ヶ丘診療所
院長 川嶋一成
診療科: 内科・消化器科
〒277-0062 千葉県柏市グリーンタウン光ヶ丘4-10-101
【JR常磐線・南柏駅東口 より1.92km、タクシー3分】
TEL&FAX : 04-7172-2703
ホームページ: http://www.hikarigaoka-clinic.com/IE/index.html
● 自家がんワクチン療法--ソフトクライテリアによる評価表を更新 --訂正:集計値と症例記述--
(2009.03.27)
先週3月18日に発信しましたセルメディシンニュースNo.89にて、自家がんワクチン療法受診例(投与未満で中止した55例を除き)、291例を対象としたソフトクライテリア評価の一覧表を更新したことを報告いたしましたが、この中で、「脳腫瘍」と「胃がん」に関する集計値に訂正があります。
転帰不明追跡不能例の中で臨床経過が判明した症例が出たため、この程、ホームページ上で訂正いたしました。
以下の数値は
-----------------------------------------
がん種、全症例数、評価済み症例数、有効、長期不変・無増悪(1年以上)、無増悪
(6ヶ月以上1年未満)、無効、評価済み症例中=改善率1、転帰不明追跡不能、転帰不明=無効とした場合=改善率2、経過観察中
-----------------------------------------
の順です
脳腫瘍では、
<訂正前>
-----------------------------------------
脳、102、46、8、7、5、20、38、19、25、37
-----------------------------------------
<訂正後>
-----------------------------------------
脳、102、58、8、12、3、27、40、29、25、15
-----------------------------------------
胃がんでは、
<訂正前>
-----------------------------------------
胃、52、28、1、5、0、18、25、15、15、9
-----------------------------------------
<訂正後>
-----------------------------------------
胃、52、29、1、6、0、18、28、14、18、9
-----------------------------------------
この結果、全体の数値にも訂正があります。
<訂正前>
-----------------------------------------
全体、744、346、53、47、25、166、34.4、183、21.1、215
-----------------------------------------
<訂正後>
-----------------------------------------
全体、744、359、53、53、23、173、35.1、192、21.5、193
-----------------------------------------
となります。
従って、前回お伝えしました全体の改善率1
34.4%
は、
35.1%
が新しい数値となります。
この数値は、先週3月18日以前にホームページに掲載していた古い数値(評価済み症例数がまだ全174症例だった当時の)「改善率1=35.0%」とほとんど変化がなく、学術的にみて厳密とは言いがたいソフトクライテリア評価であっても、症例数が十分あれば、臨床効果に関するかなり安定した評価が可能と考えられます。
脳腫瘍では、前回お伝えしました改善率1は38%とされていましたが、40%が新しい数値となります。胃がんでは、改善率1は25%ではなく、28%が新しい数値となります。
また、脳腫瘍のページの代表的症例は、脳腫瘍専門医の診断により、すべて悪性度の高いグレード3以上に達しているとされた症例ばかりでしたが、その説明が抜けており、グレード2のままと誤解される表現になっておりました。
症例<232, 273, 299>はこの点を明確化する記述を追加しました。いずれもソフトクライテリアでは、改善例として評価された症例です。
しかし、グレード2との境界領域と考えられる症例3例は、代表的症例から除外し、経過観察中の症例に分類いたしました。
どうかこちらのページから、訂正された各がん種のページをご覧下さい。
・全体 → http://www.aftvac.com/vaccine2-2efficacy.htm
・脳腫瘍の治療実績と症例
→ http://www.aftvac.com/Brain-efficacy.htm
・胃がんの治療実績と症例
→ http://www.aftvac.com/Stomach-efficacy.htm
● 自家がんワクチン療法--ソフトクライテリアによる評価表を更新--更に症例報告を追加公開--
(2009.03.25)
3月11日に、自家がんワクチン療法受診例(投与未満で中止した55例を除き)291例を対象としたソフトクライテリア評価の一覧表を更新したことを報告いたしましたが、この表に続けて、各がん種ごとの代表的症例について、短い経過報告をがん種ごとに追加し公開しましたので、ご覧いただければ幸いです。
症例数はそれぞれ、
大腸がん 16例
乳がん 8例
脳腫瘍 23例
肺がん 8例
肝がん 16例
胃がん 7例
卵巣がん 4例
腎がん 5例
子宮がん 3例
膵がん 2例
その他のがん:
甲状腺がん 2例
メラノーマ 1例
胆管がん 1例
舌がん 1例
喉頭がん 1例
前立腺がん 1例
中皮種 1例
組織球腫 1例
です。「自家がんワクチン療法」が進展しているため、これだけ多数の症例を開示できる状態になってきています。
ホームページから、各がん種のページをご覧下さい → こちらです
● これより以前のトピックスも多数あります → こちらです