がん免疫療法の免疫細胞療法 LAK療法についてご説明します。

がん免疫療法の歴史

LAK療法

LAK療法は、体外で培養した免疫細胞を体内に戻して行う治療法です。

この治療法は、がん細胞を殺す能力が小さく、残念ながら大きな臨床効果が見られませんでした

自家がんワクチン療法か免疫細胞療法か、お悩みの方へ

自家がんワクチン療法により、体内で、患者様のがん細胞だけを殺すキラーリンパ球が誘導されます。

もし、免疫細胞療法を受けたい場合、体外に血液を取り出してキラーリンパ球を増やす必要のある一般的な免疫細胞療法(活性化リンパ球療法)を受けるよりも前に、自家がんワクチン療法を受けておけば、免疫細胞療法だけを繰り返し行うよりも、あらかじめ体内でキラーリンパ球を増やしておくことになるため、理論上はずっと有利になります。もちろん、自家がんワクチン療法により体内でキラーリンパ球が大量に増えだすところまで行けば、体外でもう一度増やす免疫細胞療法の必要性はなくなります。

インターロイキン2(IL-2)の発見後、直接リンパ球を活性化できること、その活性化リンパ球はがん細胞を殺すことが見出され、がんを殺せる免疫細胞を体外の人工的な環境下で培養して急速に増殖させ、それを体内に戻してがん治療を行うという養子免疫療法※が開発されました。

この治療法を開発したのは、米国国立がん研究所のスティーブン・ローゼンバーグのグループです。彼らは、培養して増やしたリンパ球全体を体内に戻すという活性化リンパ球療法(LAK療法)を発表しましたが、がん細胞を殺す能力が小さく、残念ながら大きな臨床効果が見られませんでした(ローゼンバーグ自身が失敗だったという論文を出しています)。

後日、IL-2はがんを攻撃しないタイプのリンパ球も増殖させ、さらに、攻撃型リンパ球の邪魔をするリンパ球までも一緒に増殖させてしまうことが判明しています。

※最近は免疫細胞療法ということが多い

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