Topics

抗がん剤の「個の医療」が効果的、最初からパーソナルドラッグならもっと

09

Jun

 毎年、世界最大のがん関係の学会、「米国臨床腫瘍学会(ASCO)」の話題をお届けしていますが、本年も6月8日までシカゴで開催されました。

 日本では早くも「個の医療vs標準治療という米M D Anderson病院のチームによる臨床試験結果は、個の医療に軍配」【個の医療メールマガジン 第384号 2011/06/08】(日経BP社)というニュースが駆け巡っています。
 (ニュースソースはこちらにあります ↓)
 http://chicago2011.asco.org/ASCODailyNews/Personalized.aspx
 要点は、事前にがんの遺伝子を調べ、遺伝子異常が一つだけあるためにそれに効くはずの抗がん剤を投与したマッチ群(175人、個の医療対象患者)と、そうではないがともかくも抗がん剤を投与した非マッチ群(116人、日経BP社は「標準治療」群と翻訳している)を比較したところ、マッチ群のがん縮小効果が圧倒的によかった(前者27%、後者5% *)というものです。

 * この低い数値にご注目ください。これが「ともかく行う抗がん剤治療(日経BP社がいう「標準治療」)」の実力です。

 前者の狙い撃ち方式が効率が良いという当然と思える結果ですが、日経BP社では、「これほど明確に、個の医療が重要だと示した臨床研究はなかったと考えます」とベタボメしています。

 それならば、最初から「究極の個の医療」(=パーソナルドラッグ)である自家がんワクチン療法は、もっと良いのではないでしょうか。

 もちろん、がんの化学療法と免疫療法ではまったく方法が異なりますので、ただちに同一基準で比較できるものではありませんが、
  「患者様一人ひとりの状態に合わせたベストの医療を選ぶべきだ」という基本概念は同じなのです。

 自家がんワクチン療法ならば、遺伝子異常の検査も不要、強い副作用の心配無用、延命効果が期待できる、治療自体も外来で皮内注射するだけという実に簡単なものです。
 
 それに引きかえ「個の医療」(ここでは化学療法)でさえも、高性能の精密機器類と高額の経費と相当な時間が必要、強い副作用への配慮は絶対必要、場合によっては入院が必須、「個の医療」でなければほとんどの化学療法ではがん縮小効果が良くても一時的で延命効果までは期待できない、というのが現実です。

 患者様はどちらを選ばれますか?
 「個の医療」(ここでは化学療法)さえもせず、ただひたすら「標準治療」(日経BP社のいう)を墨守する"お医者様のいうとおり"でいいのですか?