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今年の日本癌治療学会から--小さな肝がんのラジオ波焼灼後の再発率

11

Nov

 今年の日本癌治療学会も、京都国際会議場で10月27-29日の3日間、賑やかに開催されました。非常に多数の発表がありますが、その中のシンポジウム「小さな肝がんに対する治療:手術 vs RFA」から、話題を一つ引用します。

 (注:RFAとはラジオ波焼灼法のことで、肝臓に太い針を刺して、そこから電波を発射し刺した場所にあるがんを加熱して焼き殺す方法です)

 肝がんの手術切除後の再発率はかなり高いものがあります。ちなみに、弊社が自家がんワクチンの術後再発抑制効果を見るためにランダマイズド臨床試験を行った平均径5.3cmもある大型肝がんを手術対象とした場合では、術後2年で、自家がんワクチンを投与していない対照群では62%もの症例が再発しておりました(なお、このときの自家がんワクチンを投与した治療群の再発率はわずか17%です)。
 データは → こちらの「図4」です
 しかし、手術対象が3~4cmの比較的小型の肝がんですと、術後2年の再発率はグンと下がります。ましてラジオ波焼灼法の適応対象となる2cm以下の症例では、手術したとしても2年後の再発率はかなり低く、ラジオ波焼灼法と成績の優劣が競われている最中です。

 今回の癌治療学会で東大から発表されたラジオ波焼灼法後の5年累積再発率では、総再発率が78%とのことでした。つまり、5年以内に5人に4人が再発してしまうことを示しています。

 発表されたグラフから読み取れる範囲では、1年の総再発率は約20%、2年の総再発率は約47%となっています。小さな肝がんのラジオ波焼灼法治療でもこのようにかなり高い再発率があります。

 もし、患者様が小さな肝がんの(ラジオ波焼灼法ではなく)手術を選択された場合は、自家がんワクチン療法の適応となり得ます。小さな肝がんならば、自家がんワクチン投与2年後の再発率は上記の17%よりもはるかに低下すると考えられますので、どうか前向きにご検討いただければ有難く存じます。