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免疫細胞も太りすぎでは機能しない
29
Aug
海外癌医療情報リファレンス・ダイジェストというメルマガに掲載されている米国国立癌研究所(NCI)ニュースレター・NCIキャンサーブレティン8月10日号、
→ http://www.cancerit.jp/xoops/modules/nci_bulletin/index.php?page=article&storyid=423
の中に、
「免疫細胞の抗癌作用は高脂質値によって阻害される」
というニュースが掲載されています(原著論文はRef.1です)。担がんマウスやがん患者由来の樹状細胞(*4項をみてください)はトリグリセリド値が高く(細胞レベルで見ると太りすぎの状態)、健常者の樹状細胞に比べてがん抗原提示能力が低い、と報告されています。
この高脂質樹状細胞の抗原提示能力は、脂肪酸を合成する酵素の阻害剤(細胞レベルではやせ薬になる)を投与すると回復するそうです。
この報告で筆者が思い出したのは、ゲルソン療法との関連です。
ゲルソン療法では無塩食の強制とともに油脂類の摂取が厳しく制限されます。塩は発ガンプロモーターとして知られていますから、無塩とまでいかなくても高塩分を制限する理由はわかります。しかし、油脂類の制限の理由は理解できていませんでした。今回の論文は、油脂類摂食制限の根拠の一つとなりそうです。
(ただし、極端な食事制限療法は、激ヤセとともに基礎免疫力の低下を招くので、筆者も賛成できません。「太りすぎは要注意」という程度に抑え、ほどほどにしておくのがよろしいのではないでしょうか。)
REFERENCE
1. Herber DL, et al., Lipid accumulation and dendritic cell dysfunction in cancer. Nat Med. 2010 Aug;16(8):880-6. Epub 2010 Jul 11.







