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手術同意書に署名する前に、ご注意!
10
Aug
ここ数年、世界中で、患者様一人一人の疾患の特徴に合わせた先進的なパーソナル医療(personalized medicine)の研究が進んでいます(自家がんワクチンも究極のパーソナルドラッグなのです)。
そのとき、がんの手術で摘出したがん組織そのものが、その患者様の治療方針を決定する切り札となる情報をもたらす場合が多くなってきました(昔からある病理診断だけではありません、最近は遺伝子解析技術も非常に進歩しています)。
日本でもがんの手術を受けるとき、手術同意書に署名するよう求められると思いますが、米国の病院では、手術前に「手術で取り出したがん組織を研究のために使用することを承認する」同意書に署名させられるのが普通です。
それでも、「もし患者さんががん組織を必要とするならば、患者さんの希望を優先とします」と病院は説明しているそうですが、そのとおりにならず、トラブルに発展したこんな事例が、ASCO(米国臨床腫瘍学会)を通じて配信されています(7月29日、Philadelphia Inquirer紙)。
→ http://www.philly.com/inquirer/local/20100729_Patients__hospitals_wrestle_over_tumor_tissue.html
ところが日本でも、手術同意書とは別紙に、「患者様の手術摘出材料は、研究のため、一部を献体として凍結保存することがあります。この点については手術同意書の提出をもって承認したものとします」という趣旨の文面を書いて、病院側による説明なしで患者様に渡しているだけのところがあるそうです(7月28日、患者様から弊社への問合せの際に)。
うっかり手術同意書に署名して提出すると、自分のがん組織が自分のものではなくなる怖れがここに潜んでいます。
これからがん手術を受けようとする方は、どうか手術同意書に署名する前に、注意深く同意書を読み、納得してから提出してください。
自分のがん組織は、手術直後の生組織でなくても、たとえホルマリン漬けにされたり、ワックス(パラフィン)に埋め込まれたりして、数年たったものであっても、十分に自分のがんと闘える情報を持っているのです。







