Topics

米国がん学会(AACR)2010から -その2-

14

May

朝7時からあった講演の一つに、カウリ(ベスイスラエル医学センター)のがありました。

 40歳以上の男女では、休眠状態のがんがよく見つかります。約35%の方で何らかのがんを持っているとされています。しかしそれでも、病気としてのガンに進行しないのはなぜか、という疑問に回答を試みていました。

 「疾病としてのガンは、遺伝子変異が何回も蓄積することが必要な上、それを支える血管の増殖/阻害のバランスで決まる」という説を主張し、血管の外側に並んでいるペリサイトを殺すと、がん細胞の増殖は減少するががん転移はかえって増加することを示していました。血管が漏れやすくになっているため、しかも、がん化した細胞がバラバラになって浸潤しやすくなることによるのだそうです。

 腫瘍血管をターゲットにした治療法にも限界があることがわかります。