Topics
乳がん術後の放射線治療をより短期間で
17
Mar
「海外癌利用情報リファレンス」というホームページに、「局所乳癌に対する術後加速小分割照射法は、従来の放射線療法と同等の効果が認められる」という記事が掲載されています。
もともとは総数1,234例に対するランダム化対照比較試験の論文(1)からの引用です。
乳がん術後の放射線治療では、通常、35日間のうちに月曜日から金曜日まで2Gyずつ総線量50Gyを照射し、必要ならばさらにがん部位に対して追加照射を行い、計60Gy程度まで照射する方法が取られます。
しかし、今回は、1回あたりの照射線量を増やし、治療期間を短縮、総照射線量も減らして試験したものです。
この「加速放射線療法」では、22日間にわたり総線量42.5Gy(16回分割で)を照射していますが、10年間の追跡調査の結果、対照群(総線量50Gy、局所再発率6.7%)に比べて、加速放射線療法群では局所再発率6.2%でした。
すなわち、放射線治療の期間を短縮しても、94%の方は10年間再発しないで済むという同等の効果を示しています。
放射線療法の期間短縮ができるなら、他の療法(例えば自家がんワクチン療法、化学療法)との併用を図る上でも、照射期間中か照射後かというタイミングをとる場合の自由度も高まり、患者様の利便性は一層向上します。
乳がんの患者様で術後放射線療法を受診される見込みの方は、主治医の先生と相談してみるのも良いのではないでしょうか。
REFERENCE
1. Whelan TJ, Pignol J-P, Levine MN, et al. Long-term results of hypofractionated radiation therapy for breast cancer. New England Journal of Medicine. 2010;362:513-520.







