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抗がん剤とがんワクチンの同時併用--乳がんにも
09
Feb
1月29日の日経バイオテクのニュースで、【厚労省の薬食審・医薬品第二部会、「ジェムザール」の乳がんへの適応拡大を了承】と出ています。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2010012970700
ジェムザール(一般名=ゲムシタビン)は、主に膵臓がんに使用されますが、抗がん剤の中では副作用が弱い方とされ、投与量は日本人なら一人1回あたり約1500mgが標準とされています。しかし、それでも副作用として骨髄抑制効果(白血球減少69.7%)があり注意が必要です。
しかしこの薬、実は、がん免疫療法との併用効果があることが知られています(Ref.1)。実際、現在、膵臓がんのペプチドワクチン療法では、ジェムザールとの同時併用治験が進行中です。
「自家がんワクチン」療法の場合も、ジェムザールとの併用法はすでに実施されており、症例報告レベルでは実績が上がっています。
こちらのページの〔症例0621〕をご覧ください。末期膵臓がんですが1年以上もの間、長期不変(SD)状態を維持しています。
→ http://www.cell-medicine.com/cases/report/suigan.html
ただし、ここでの工夫は、骨髄抑制を起こさないように、ジェムザールの投与量を減量し、低用量ジェムザール投与(一人1回あたり1000mg、隔週投与で累積20回以上投与)としている点です。
こうすれば、副作用はほとんど起きず、問題にならないのです。
同じパターンで乳がんにも低用量ジェムザール投与と「自家がんワクチン」を適用すれば、ほとんど副作用なく治療効果を高め、しかも、化学療法だけでは、
「一定の割合でがん細胞を殺す → 必ず生き残りがでる」
といわれている残存がん細胞を、「自家がんワクチン」によって殺すことが可能と推定されます。
実際、まだジェムザールを使用してはいませんでしたが、「自家がんワクチン」と低用量のタキソテールを併用した乳がん症例では、骨転移巣の大幅な減少が観察されています。
→ http://www.cell-medicine.com/cases/report/nyugan.html
〔症例0141〕をご覧下さい。
乳がんの患者様は、どうかこの記事をプリントアウトして持参し、主治医の先生に相談してみて下さい。厚労省の正式承認が出次第、ジェムザールは乳がん治療にも使用できるようになります。
乳がんで標準的に使用されるタキソールやタキソテールが、副作用のため体に合わないので中止したという方には、朗報となると思われます。
REFERENCE
1. Cedric Menard, Francois Martin, Lionel Apetoh, Florence Bouyer, Francois
Ghiringhelli: Cancer chemotherapy: not only a direct cytotoxic effect,
but also an adjuvant for antitumor immunity. Cancer Immunol Immunother (2008)
57:1579-1587











