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抗がん剤とがんワクチンの同時併用は効果的--白血病の例から
09
Feb
グリベックという抗がん剤は、白血病のなかでも慢性骨髄性白血病(CML)と消化管間質腫瘍(GIST)に非常に良く効くことで知られ、広く使用されています。しかし、この薬は生存率を著しく改善はしますが、ほとんどの場合、体内のがん細胞は完全には根絶されず、残存するため再発を繰り返すとされています。
これゆえに、化学療法は、
「一定の割合でがん細胞を殺す → 必ず生き残りがでる」
といわれるわけです。
つい最近でたばかりの論文(Ref.1)によれば、グリベック治療期間が3年以上におよび、細胞検査では根治にみえていても、超高感度の分子遺伝学的検査(PCR法)ではまだ残存がん細胞が検出できるCML患者19例を対象に、「他人の白血病細胞にサイトカイン(GM-CSF)遺伝子を仕込んだ白血病がんワクチン」(自家がんワクチンとは違うものですが)を投与したところ、13例で残存がん細胞が減少、うち7例ではPCR法でも検出できなくなったと報告されています。
もちろん、ワクチン投与期間も含めてグリベックは連続投与しています。
このように、「抗がん剤とがんワクチン」の同時併用は、特に抗がん剤だけでは殺しきれない残存がん細胞の一掃に役立つと考えられます。
自家がんワクチン療法の場合も、白血病には適用しがたいのですが固形がんなら、全く同じパターンで応用が可能と考えられます。
すなわち、手術で大型の固形がん組織を切除し、術後に残った残存がん細胞(あるいは転移がん細胞)を化学療法でたたきつつ、殺しきれない残存がん細胞を「自家がんワクチン」で完全に除去する、という作戦です。
どうか積極的にご検討下さい。
(ただし、骨髄抑制を惹起するほどの強烈な化学療法を施行している間に同時に自家がんワクチン療法を行うのはいかがなものかと思われます。
このような場合は、化学療法がいったん終了し休薬期間に入って末梢血リンパ球数がおおよそ1000ヶ/ul程度まで回復してくるのを待ってから、自家がんワクチンを投与する方が良いと考えられています)。
REFERENCE
1. Smith BD, Kasamon YL, Kowalski J, Gocke C, Murphy K, Miller CB, Garrett-Mayer E, Tsai HL, Qin L, Chia C, Biedrzycki B, Harding TC, Tu GH, Jones R, Hege K, Levitsky HI. K562/GM-CSF immunotherapy reduces tumor burden in chronic myeloid leukemia patients with residual disease on imatinib mesylate. Clin Cancer Res. 2010 Jan 1;16(1):338-47.











