
自家がんワクチン療法・がん免疫療法についての無料相談・お問い合わせを受け付けております。
TEL:029-828-5591
(日・祭日を除き 9:30-18:00/土は転送電話対応)
30
Sep
読者の皆様は"ケモブレイン"といわれる現象をご存知でしょうか?
特に、乳がんの化学療法中に多く見られます。典型的には、「脳がとても重く感じそして疲れる...全てが鈍く曇っているように感じる」というものです。
ケモブレインとは、がん治療に伴う認知能力の変化で、集中力、記憶力、計画能力などが低下し、情緒的にも不安定になりやすくなります。これらの変化は、通常、化学療法中に生じます(そのためケモブレインという名がついたそうです)が、化療終了後にも残ることがあります。
→ http://www.cancerit.jp/xoops/modules/nci_bulletin/index.php?page=article&storyid=283
ケモブレインについは、従来は、現象として知られてはいたのですが、科学的に扱えるほど、まとまった調査が行われておりませんでした。このほど、乳がん化療後の生存者74名に対する大規模調査が行われた報告がでました(1)。
まだ定性的ではありますが心理学的方法と個別インタビューによる結果では、生存者にとっては日常生活でケモブレインが最も問題で、QOLの低下が大きく、仕事に差し支えるとされています。
これまでは、がん治療が成功さえすればよい、と考えられてきたため、化療後のQOL低下はあまり省みられてきませんでしたが、今後は、ケモブレインを惹起しないがん治療法が必要とされるでしょう。
ケモブレインを発生しない自家がんワクチン療法を、乳がん治療の一環として取り込んでほしいと筆者らは願っています。
REFERENCE
1. Boykoff N, Moieni M, Subramanian SK, Confronting chemobrain: an in-depth look at survivors' reports of impact on work, social networks, and health care response. J. Cancer Surviv. published on line: DOI 10.1007/s11764-009-0098-x, September 16, 2009.