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脳腫瘍(多型膠芽腫)では「手術+放射線化学療法」後、再発前に自家がんワクチンを施行すれば効果が高い

29

Nov

 第5回がんワクチン療法研究会(11月22日)では、東京女子医大脳神経外科+銀座並木通りクリニックから、 2003年3月~2007年12月の間の多型膠芽腫(GBM) 29例の治療成績をまとめた報告がありました。ここでは、
  (1群)「初発症例:手術+放射線+自家がんワクチン療法」
       17例
        (注:膠芽腫では「手術+放射線治療」を行ってもほぼ100%再発します
           が、この群では治療後すぐで再発前にワクチンを接種しています)
  (2群)「初回症例:手術+放射線化学療法 → 再発前に自家がんワクチン療法」
       7例
        (注:化学療法も含まれている点が(1)と違います。その分、ワクチン
           接種開始が遅れていますが、それでも再発前に接種した群です)
  (3群) 「再発症例:手術+放射線化学療法 → 再発後に自家がんワクチン療法」
       5例
        (注:(2)と同様の群ですが、再発してしまった後にワクチン接種した群です)
の比較検討が行われています。

 その結果、全生存期間の中央値は、
  (1群) 21.4ヶ月
  (2群) 33.9ヶ月 (注:これは記載ミス、発表されたのは38.2ヶ月だった)
  (3群) 19.7ヶ月
でした。 なお、現在標準とされている「手術+放射線化学療法(テモダール)療法」では、全生存期間の中央値は 14.6ヶ月 にすぎません。

  演者は、「GBM初期治療にて自家ワクチン療法を施行した29例では、現在標準とされている「手術+放射線化学療法(テモダール)療法」に比べて全生存期間(OS)、無増悪期間(PFS)いずれも成績は上回っていた」と結論づけています。

 多型膠芽腫(GBM)では、「手術+放射線化学療法」の治療後で"再発前に"「自家がんワクチン療法」を実施すれば、標準治療よりも長く、3年以上も生き延びられる可能性があることを示唆しています。

 ロビーで聞いた演者の感想は、「分析してみて、自分でもびっくりしました、こんなに効いているとは」というものでした。

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  テモダールはリンパ球数を激減させることがあるという副作用が知られていますが、それが起こらない場合は、自家がんワクチンと同時に併用しても問題なく、むしろ効果を高めると考えられます。
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