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外科の立場からがんワクチンを評価

12

Mar

外科では権威ある学術雑誌Br. J. Surgeryの2007年12月号に、「がんワクチン」に関する短い評論がスェーデンのカロリンスカ研究所から出されています(Kiessling R, Choudhury A. Cancer vaccines. Br. J. Surgery, 94, 1449-1450, 2007.)。

 まだ証明されていない点も含めて非常に大胆な見方を提示していますが、世界中で研究されている各種のがんワクチンを含めて、「どのがんワクチンも大きな残存がん組織を目に見えるほどはっきりと縮小させる効果はないものの、延命効果と生活の質(QOL)の改善効果が見られる」と評価しています。

 "延命効果と生活の質(QOL)の改善効果"については、従来型の癌の化学療法ではむしろ弱点となっています。

 カロリンスカ研究所といえば、スウェーデンのストックホルムにある医科大学で、医学系の単科教育研究機関としては世界で最大といわれており、ノーベル賞の生理学医学部門の選考委員会があることで有名です。カロリンスカ研究所の多くの教授がこの委員会のメンバーなのです。

 世界では、免疫学の研究者だけではなく、ついに外科でもがんワクチンについて前向きに検討する時代に入ったと感じられます。今後もご注目下さい。