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大腸がんの術後補助化学療法でかかる費用と予後予測

19

Feb

がんの手術後に行う補助的な化学療法について、一般に費用はどのくらいかかるものかは意外に気にされていないかもしれません。しかも手術が成功して完治した場合の切除後の補助療法段階では、健康保険も有効ですから安価に済むのではないかと漠然と考えられていると思います。

 このほど、大腸がんステージⅢ症例で、治癒切除後、再発抑制を目的とした場合の治療として、「5-FU+ロイコボリン(点滴静注)」を基本としたとき、半年間の標準的総薬剤費は60万円になるとの発表が大腸癌研究会でありました。保険が効いて患者様負担はこの3割とはいえ、1年間なら36万円です。

 また、「UFT+ロイコボリン」に変更した場合は半年間で118万円(患者様負担は35.4万円、1年間なら70.8万円)、さらに「カペシタビン」(ゼローダ)に変更した場合は半年間で54万円(患者様負担は16.2万円、1年間なら32.4万円)だそうですが、カペシタビンの場合は、特徴的な副作用があり、致命的ではないものの、手足の痛みによる手仕事困難・歩行困難によりQOL低下や就労に差し支える場合があるという手足症候群が知られています。

 術後の補助的治療という限定的な目的とはいえ、化学療法も相当の費用にのぼり、頻回の通院や副作用もあわせて考えると、医療経済的にも患者様にとっては決して楽なものではないと思われます。
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  さて、上記と関連する
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  大腸がん-病理診断よりも免疫細胞集積の方が予後を占う
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という話題があります。
  (論文は→ Galon J et al.: Type, density, and location of immune cells within human colorectal tumors predict clinical outcome. Science 313: 1960-1964, 2006.)

 「5-FU+ロイコボリン(点滴静注)」、「UFT+ロイコボリン」、または「カペシタビン」は、どちらかといえばおだやかな方の化学療法に属するとされています。しかし、長期間の連続使用の影響は個人差が大きく、単純ではない場合があります。患者様自身の免疫力にそのまま抗がん剤療法を続けていっても影響が出ないかどうかについては、慎重に検討する必要があると考えられます。