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自家がんワクチン:脳腫瘍のうち最悪性の多型膠芽腫に対する鮮明な効果
25
May
このほど、「脳腫瘍に対する自家がんワクチンの効果」に関する論文が、日本癌学会の公式学術誌Cancer Scienceのオンライン版に掲載されました。
過去 10年以上にわたって新規治療法が登場していないという、脳腫瘍のうちの多型膠芽腫( Glioblastoma multiforme, GBM ) に対し、自家がんワクチンは鮮明な効果があることをヒト臨床において見出しております。
GBM は、ガンの中でも最悪中の最悪 といわれ、 本年 5月1日には、 ついに北米脳腫瘍連合 などの患者団体が、米国議会に対し、研究推進のための資金提供と患者支援を要望しているほどです。
→ http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/news/post_422.html
自家がんワクチンは、昨年7月に日本で承認された脳腫瘍向けの新薬「テモダール」(一般名 テモゾロマイド)よりも、臨床パイロット研究段階ながら、既に大幅に優れた効果を表しております。
現在、 GBMの標準治療としては、初発患者に対し「手術+放射線治療+テモダール投与」が行われておりますが、これでも全生存期間中央値(MST)が 14.6 ヶ月で、「手術+放射線治療」の場合の 12.1 ヶ月に比べ、MSTがわずかに 2.5ヶ月増加するにとどまっております。
しかし、「手術+放射線治療+自家がんワクチン投与」にしますと、再発患者を含むGBM症例群でも全生存期間中央値(MST)が 24ヶ月と大幅に伸びております。
テモダールでは 問題となる副作用が多数認めらるのに対し(テモダール添付能書)、自家がんワクチンではこれまでに500例を越える各種がん症例に接種してきましたが、問題となる副作用は認められておりません。
この結果を勘案すれば、再発はほとんど必発といわれるGBM初発例には、初期治療を
「手術+放射線+自家がんワクチン」とし、「テモダール投与」はこの後運悪く再発した場合に開始する、という治療方法が可能ではないかと思われます。
Cancer Scienceのオンライン版はこちらです。
→ http://www.blackwell-synergy.com/toc/cas/0/0
( doi: 10.1111/j.1349-7006.2007.00518.x )
A clinical trial of autologous formalin-fixed tumor vaccine for glioblastoma multiforme patients.
Ishikawa, Eiichi; Tsuboi, Koji; Yamamoto, Tetsuya; Muroi, Ai; Enomoto, Takao; Takano, Shingo; Matsumura, Akira; Ohno, Tadao







