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第3回がんワクチン療法研究会から-1型ヘルパーT細胞の割合が増加、キラー細胞誘導が有利に

06

Nov

 第3回がんワクチン療法研究会で話題になった症例報告のホットニュースの続きです。

 文京クリニックから、肝癌2,大腸癌3, 腎癌2, 胃癌1, 肺癌1例に対して自家がんワクチン療法を施行した結果の発表がありました。

キーポイントは、
 ◎DTH反応の最大径(体内の細胞性免疫反応の程度を示します)はワクチン接種後に全例で増大(最大径10mm以上となった陽転率では、55 %)。
 ◎ワクチン接種後の末梢血リンパ球数、および、Th1/Th2比が統計学的有意差をもって増加。
  です。この結果は、自家がんワクチンには、確実に体内免疫系の刺激効果があることを示しております。

 まず、DTH反応が陽転率(最大径10mm以上となった症例の割合)では55 %であるものの、陽転したとは言えなくても、ワクチン接種後に全例で増大したこと、および、末梢血中のリンパ球数が増え、しかも、Th1/Th2比が増加していることは、自家がんワクチン接種後に、細胞性免疫反応(すなわち、キラーT細胞誘導につながる)に対して有利に働くことを示しています。

 このデータは、実験動物ではなくヒト臨床で、しかもがん種が多岐にわたる末期がん症例群であるにも関わらず、統計学的な有意差がある点で、自家がんワクチンには強力な免疫刺激効果があることを示しており、非常に大きな意義があります。