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第3回がんワクチン療法研究会から-緩和ケア病棟から退院した症例がでました!

06

Nov

 先週土曜日(11月4日)、東京大手町にて、第3回がんワクチン療法研究会が開催されました。そこで話題になった症例報告のホットニュースです。

 JA尾道総合病院の乳癌の方(50才)は、6年前に手術を受け、その後抗がん剤療法を受けていましたが、このときの苦しい経験から、昨年7月、脳転移が発見された時、化学療法を頑として拒否、自家がんワクチン療法を受診しDTH反応が陽転しておりました。既に全身に骨転移があり、骨盤の仙尾骨への転移による激しい痛みにより歩行不能となったため、緩和ケア病棟に入院した方です。入院前に放射線による全脳照射と仙尾骨照射を併用しています。

 (なお、このような場合、放射線のみでは乳癌が治癒することはないため、姑息的放射線療法と呼ばれます。)

 入院前に受けた自家がんワクチン療法と放射線照射が奏効、緩和ケア病棟入院4ヶ月後に自力歩行して退院しました。本年5月には、外来に杖なしで歩行来院、これには主治医も看護師も、信じがたいと驚愕したそうです。

 第3回がんワクチン療法研究会で、この方の骨シンチ画像が供覧されましたが、脳と骨盤を除いた体幹部でも、放射線が照射されてない部位にも関わらず、明らかに縮小した骨転移巣が多数認められました。自家がんワクチンによる効果と思われます。

 JA尾道総合病院では、過去2年間で既に40例に及ぶ各種がんの自家がんワクチン療法治療経験があります。完全寛解(CR)3例、部分寛解(PR)3例、不変(SD:病変部位不変、病状安定)18例、進行(PD)16例であると今回報告されました。

 このうち24例では、今回の乳癌の方のように姑息的放射線療法を併用しており、その中からCR 3例、PR 2例、SD 12例という好成績がでています。