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再燃前立腺癌にも、抗がん剤無用で、対抗可能

05

Sep

 9月2日のアメリカ癌学会通信では、前立腺癌に対抗するためビタミンD誘導体と非ステロイド性抗炎症剤を使って前立腺癌細胞の増殖を抑え込む方法がトップニュースになっておりました。体外でなされたまだまだ実験段階のものでもこの扱いです。いかに「抗癌剤からの脱却」が現在の世界の最先端問題と考えられているか、ご理解いただけますでしょうか。

 一方、抗がん剤無用で、ホルモン療法抵抗性前立腺癌に臨床で有効な方法が最近報告されました。しかもアメリカ国立癌研究所で行われた厳密な臨床試験でです。

 → Arlen PM, et al., Antiandrogen, vaccine and combination therapy in patients with nonmetastatic hormone refractory prostate cancer. J. Urol. 174: 539-546, 2005.

 抗男性ホルモン剤を投与しておいて、PSAとB7.1という2種類の分子の遺伝子を組みこんだウイルスワクチンを投与すると、前立腺癌特有の腫瘍マーカーPSAの上昇を抑え込める期間が13.9ヶ月になり、抗男性ホルモン剤とワクチン投与をこの逆順にした群が5.2ヶ月であったのに比べ、明らかにPSA上昇抑制期間が延びています。

→→→ この論文の結果から推定できるのは、前立腺癌では、ホルモン療法とワクチン療法を同時併用すれば(特にホルモン抵抗性になり再燃してしまう前から)PSA上昇を長く抑制できること、また、再燃したからといって安易に化学療法に進むべきではないということです。

 それならば、遺伝子治療になってしまう遺伝子組換えウイルスワクチンを入手しなくても、前立腺癌の手術組織さえ残っていれば、極めて簡単に「自家がんワクチン」が抗男性ホルモン剤と同時併用できます。

 思い切ってチャレンジしてみませんか。「自家がんワクチン」は副作用がなくほとんど無害であるという安心感がありますから。