ドクター通信

243 稀な悪性ヒスティオサイトーマの症例報告論文が出ました

06

Sep

 8月24日、「自家がんワクチン」を加えた治療により下肢切断を避けることができた、非常に稀な軟部組織肉腫の一種である悪性ヒスティオサイトーマの症例報告論文が受理されました。
 こちらです → http://www.wjso.com/content/pdf/1477-7819-9-96.pdf

Takeshi Todoroki 1, Tadashi Kondo 2, Shinji Sugahara 3, Yukio
Morishita 4, Kensaku Mori 5 and Tadao Ohno 6:
Long-term survivor of relapsed MFH on the thigh treated with Autologous
formalin-fixed tumor vaccine (AFTV) combined with limb-sparing surgery and
radiotherapy.
World Journal of Surgical Oncology 2011, 9:96 doi:10.1186/1477-7819-9-96

 この論文は、つくばセントラル病院(1)、筑波大学・外科(2)、放射線科(3)、臨床病理診療グループ(4) 、放射線診断・IVR診療グループ(5)、セルメディシン株式会社(6)の共著です。

 悪性ヒスティオサイトーマは、四肢に発生した場合、根治術後も「約44%に再発・転移を生ずる予後不良の疾患」とされており、下腿で術後再発しますと、下肢切断がやむを得ないとされています。

 本症例は、根治術後の再発例で、他院では下肢切断を宣告されていましたが、「自家がんワクチン」と電子線照射の併用により下肢切断を回避、現在も再々発なく、術後5年経過後も完全社会復帰しています。第5回がんワクチン療法研究会【一般演題1-3】で報告され、その後、第72回日本臨床外科学会、2010.11.22、横浜、で詳細データが発表された方です。
   
 なお、学会発表された際のスライドを公開します。 → こちらです