ドクター通信
208 終末期がんに対する自家がんワクチンの効果
14
Jul
現在、弊社では、自家がんワクチン受診症例について、聞き取りによるフォローアップ調査を行っておりますが、終末期がんで、以下のような例に遭遇いたしましたので紹介します。
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CMI0996 肺がん(東海クリニックの症例)
09.08.05自家がんワクチン1コース納品、DTH-2は陽転(紅斑サイズ不明)。来院時点ですでに腫瘍残存、胸水貯留あり、地域がん治療の中心的病院の前治療医から見放されたという。化療と考えられる前治療の詳細は不明。8月以後、その中心的病院からは2ヶ月ごとに患者死亡?との問合せがあったため、来院時の推定余命は(前治療医はおそらく3ヶ月以下と考えていたふしがある)、間違いなく6ヵ月以下。ワクチン接種後、温熱療法を併用、09.12.14に腹水貯留を認めるまで4ヶ月間安定状態となった。以後増悪するも10.07.13時点(ワクチン接種開始より11ヶ月)で生存中。
この症例は、温熱療法の経験が長い現主治医によれば(温熱療法のみよりは)「自家がんワクチン+温熱療法」の延命効果はあったとの判断であった。
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いわゆる"がん難民"といわれる方々の末期がん(特に、終末期)にがん免疫療法を施行することは、往々にして大手の医療機関側からエビデンスが無いと批判されます。
この批判は、暗に「効かない、無駄だ」という非難の意味で使われることが多いのですが、がん患者様側からは、有名病院は患者を放り出すだけでその後は無能ではないか、という逆非難になって表出されます。これでは双方にとって建設的ではありません。
がん終末期では、上記の症例報告のように、たとえ治療効果が出てくる確率は低くても、確率が低いことを含めて丁寧に説明し、患者様に納得していただいた上で自家がんワクチン療法を施行するのは、医療の一環としては合理的な範囲と思われます。








