ドクター通信

164 HCV感染者は肝細胞がん以外に肝内胆管がんにも要注意

19

Jan

C型肝炎ウイルス感染経験者は、肝細胞がん(HCC)を発症しやすいことは良く知られていますが、同時に肝内胆管がん(ICC)発症のリスクも高いことが、このほど大規模疫学調査で明らかにされました(1)。

El-Seragらは、146,394人の感染経験者を対象にcohort studyを行い(対照は572,293人の非感染経験者)、HCC:1679例、ICC:37例、肝外胆管がん:75例、膵がん617例を発見しています。

発症リスクを計算すると、HCCは対照群の15倍、ICCは2.5倍となっています。しかし、肝外胆管がん、膵がんの発症リスクは有意に高いわけではないそうです。

HCV感染者は肝細胞がん以外にも、肝内胆管がんにも要注意です。

肝内胆管がんは発生頻度が少ないとはいえ、治癒切除後の再発リスクが高く、5年生存率は50%程度、非治癒切除例ではわずか2%(2)、手術しなければ1年はもたないといわれ、予後不良です。

REFERENCES

1. El-Serag HB, Engels EA, Landgren O, Chiao E, Henderson L, Amaratunge HC, Giordano TP.: Risk of hepatobiliary and pancreatic cancers after hepatitis C virus infection: A population-based study of U.S. veterans. Hepatology. 2009 Jan;49(1):116-23

2. http://siclinic.blog57.fc2.com/blog-entry-18.html