ドクター通信
144 J Clin Oncolのインパクトファクター
23
Jul
米国臨床腫瘍学会(ASCO)の学会誌Journal of Clinical Oncology (JCO)の2007年のインパクトファクター(IF)が15.484に増加したとニュースが出ています(Ref. 1)。その前のIFは13.598でしたから、かなりの増加と言えます。Oncology分野の学術誌では世界5位だそうです。
ご存知のように、学術雑誌のIFは、その学術誌に掲載された論文が平均して何回他者の論文に引用されているかを表すだけのもので、論文自体の重要性をストレートに表すとは限りませんが、その学術誌の影響力を著す良い指標とされています。
米国はもちろん、本邦でも最近は論文自体の内容よりもこのIF値によって評価が決まる傾向が強く(内容が専門的すぎて真の価値が理解できなくても数値で簡単に比較できるためでしょう)、次の段階の研究費の獲得、および研究者の昇進が決まるといって過言ではない状態になっています。
また、米国では、新規抗がん剤の論文がJCOやLANCETに掲載されれば、FDAにおける治験審査の扱いが優遇される等の措置があり、IFがJCO以上の学術誌に臨床の論文を掲載するのが一つの目標になっているほどです。
それに引き換え、本邦のがん関係の学術誌のIFが低すぎるのが気になります。本邦最高のCancer Science誌でも3.869(2006年)です。残念ながら一国の文化力がここにも反映していると思われます。
REFERNCE
1. ASCO E-News, 2008.7.22, JCO Impact Factor Increases to 15.484 from 13.598.








