ドクター通信

137 米国臨床腫瘍学会(ASCO2008)から-1

10

Jun

 昨年に引き続き本年のASCOも、先週、シカゴ/マコーミックプレイスで開催されました。同プレイスは昨年までのEast, South, Northのビルに加えて本年はWestビルが新築追加され、ますます広大な会議場となっておりました。本年度の参加者は4万人近くになったものと思われます。
 今年の目立った印象は、免疫治療、中でもがんワクチン治療に関する演題が多く見られ、「vaccine」のキーワードで67演題が検索されています。

 さらにSpecial Sessionで "How can we overcome difficulties of clinical vaccine development in oncology"、Educational Sessionで "Endopoints for immunotherapy studies: Design and regulatory implications" とワクチン開発上の問題点および効果の評価法に関する特別セッションが2つあり、学会や規制当局も、がんワクチンの基礎検討レベルから臨床応用という動きを無視できなくなってきたものと推察されました。

 また、ASCO開催期間中は、前日のハイライトをASCO daily newsとして速報新聞的なものが発行されますが、本年からは英語以外の言語としては初めて日本語版が発行されました。ASCOに参加する日本人が大きな割合を占めてきたことを表しているためと思われます。

 今回、がんワクチン開発における独自の評価方法(ワクチン効果は、緩やかに、長期間にわたって現れることから、RECISTのような従来の化療剤の評価法では評価困難)についての提言がありましたので、その内容の要約を次回にお知らせします。