ドクター通信
129 乳がん:腋窩リンパ節転移が陰性でも20年後の予後に影響
11
Apr
今週発行のJ Clin Oncolに出た論文(Ref.1)では、浸潤性の乳がん
で、1976-78年に手術を受け、摘出腋窩リンパ節転移が陰性と判断され
た368症例の腋窩リンパ節ブロックを、現在のセンチネルリンパ節の検
査手法で精密に再検査したところ、実は23%で陽性であり、20年後の現
在のdisease-free survival、disease-specific deathと相関関係があ
ったと報告されています。
非常に見つけにくい微小転移も予後に大きく関係する(腋窩リンパ節
転移が陰性でも安心できない)となれば、乳がんの場合、術後の補助療
法はやはり大きな意味があると言えます。
抗がん剤による術後補助療法の他に、問題となる副作用がない「自家
がんワクチン療法」も、十分検討に値すると思われます。
REFERENCE
1. Lee K. Tan, Dilip Giri, Amanda J. Hummer, Katherine S. Panageas, Edi Brogi, Larry Norton, Clifford Hudis, Patrick I. Borgen, Hiram S. Cody, III:Occult Axillary Node Metastases in Breast Cancer Are Prognostically Significant: Results in 368 Node-Negative Patients With 20-Year Follow-Up. J Clin Oncol, 26, No 11 (April 10), 1803-1809, 2008.








