ドクター通信

125 大豆イソフラボンと乳がん発生リスク

10

Mar

 3月3日にJ. Clin. Oncol.に発表された論文(Ref. 1)によれば、血中イソフラボンのうちgenisteinのレベルが高い日本人女性は、低い女性よりも、乳がんにかかるリスクが1/3になるそうです。

これは国立がんセンターの疫学グループが、40-69才の女性24,226人を対象に10.6年間にわたる追跡調査をした結果ですが、この間に乳がんの発症例が144例あり、それに対するnested case-control(各症例に対し2例のmatched controlsをピックアップした)と比較しています。

しかし、同じ血中イソフラボンのうち、daidzeinのレベルをみるとこのような相関関係はないとのことです。

イソフラボンは大豆に多く含まれるため、豆腐、味噌、醤油を多くとる日本人の日常の食生活では、29.5mg/日の量を摂取するとされていますので、女性はこの恩恵を受けていると推察されます。

しかし一方で、大豆イソフラボンのサプリメントなどによる過剰摂取は、かえって健康被害をもたらすという警告が出ています。

→ http://www.nikkeibp.co.jp/archives/421/421862.html

何事につけ、ほどほどがよろしいようですね。