ドクター通信
073 ペプチドワクチンといえども使い方は自家がんワクチンと同じ --続・第19回日本バイオセラピィ学会から--
14
Dec
11月30~12月1日に福岡で第19回日本バイオセラピィ学会が開催されました。その話題の続きです。
サバイビンは、アポトーシス蛋白質阻害因子(IAP)(アポトーシス経路の蛋白質分解成分であるカスパーゼを阻害することがわかっている蛋白質グループ)ですが、がん細胞によく発現されています。
ここから切り出されたペプチドはがん抗原ペプチドとして、がん細胞表面のMHC-class I分子上に提示されます。そのため、サバイビン2Bペプチドはがんに対するペプチドワクチンの抗原として臨床研究に付されています。
札幌医大・岩山らによれば(1)、このペプチドワクチンを2週間隔で連続投与したところ(IFNαとIFAとの併用)、全43例のうち、大腸癌5例中3例でSD、2例でPD、UFT-E+GEM(600mg/m^2)が先行した膵癌1例でCRとの結果が出ているとのことです。
この研究経験から、ワクチン投与開始までに長期間、強度の化学療法が施行されていなく、かつ腫瘍量が大きくない場合が良好な効果を得ることができ、しかも、再発後はできるだけ早期にペプチドワクチン治療に入ることが重要と言っています。
ペプチドワクチンといえども、強度の化学療法後を嫌い、リンパ球抑制が復活していて腫瘍量が大きくない場合(すなわち早期発見での開始、または術後補助療法として)によく働くようです。
これらの点は、従来から当社がご案内している「自家がんワクチン(AFTVac)療法」の場合と全く同じ考え方に到達しています。
REFERENCES
1. 岩山祐司、他:ペプチドワクチン療法:如何に抗腫瘍効果を誘導するか~サバイビン2Bペプチドワクチン療法臨床試験から得られたもの、第19回日本バイオセラピィ学会、S-2-4、2006.11.30、福岡








