ドクター通信
050 ASCO2006から 速報-No. 1
05
Jun
今月2日より6日まで、米国アトランタ市にて、アメリカ臨床癌学会(ASCO)2006が開催されております
(→ http://www.asco.org/portal/site/ASCO/)。参加している当社社員からの速報を2題お送りします。
(1) GVAX (GM-CSFを導入したがん細胞)とipilimumab(抗CTLA-4レセプター抗体)併用によるホルモン抵抗性前立腺癌に対する効果
W. Gerritsen , VU University, Amsterdam 等
GVAXはこれまで非小細胞肺癌や膵癌などへの効果で注目されている生細胞型がんワクチンであるが、今回は前立腺細胞株LNCap/PC3にGM-CSFを導入したワクチンを用い、制御性T細胞(Treg)を抑制する抗体ipilimumabとの併用による転移のあるホルモン抵抗性前立腺癌に対する効果が報告された。
5億個のGVAXを初回投与し、その後3億個を1週おきに24週皮内投与。Ipilimumab(MDX-010)は4週おきに投与。
結果: PSAレベルでの効果判定で、MDX-010の3mg群で3例中3例でPR、5mg で3例中2例にPR(1例SD)。特に注目の1例は骨転移が大幅に改善されている。
(2) ハーセプチン抵抗性乳癌にLapatinibが有効~PhaseIII試験結果
Charles E. Geyer, Allegheny General Hospital
事前にanthracycline、taxane、およびハーセプチン治療を受けた乳癌患者で、その後局所再発あるいは転移が見られ、かつErbB2陽性の321例について、lapatinib(Her2およびEGF-Rの両方を阻害)とカペシタビンの併用をカペシタビン単独と比較。
結果: 併用群161例のmedian TTPは36.9週、カペシタビン単独群160例のmedian TTPは19.7週と、併用群が圧倒的に優った(p=0.00016)。
この結果は発表翌日の6月4日にASCOニュースとして大きくとりあげられている。








