ドクター通信
034 ランゲルハンス氏細胞の前駆細胞は単球である
20
Feb
当社の自家がんワクチンは、必ず"皮内"注射を、とお願いしておりますが、その理由は、未熟ながらも強力な抗原提示能力がある樹状細胞が皮内にいるランゲルハンス氏細胞だからです。
自家がんワクチンを開発していた際、初期のマウス実験で通常の皮下注射を行っていた当時は、何回実験を繰り返しても細胞性免疫が成立せず、失敗ばかりでした。しかし、27ゲージの極細針を使用して"皮内"注射を試みたところ、がん細胞のチャレンジを拒絶、初めて実験は成功しました。
この結果から、ヒトでも自家がんワクチンの接種は"皮内"注射でなければならない、としたのです。すなわち、抗原(ホルマリン固定自家がん組織断片)を取り込んだ皮内のランゲルハンス氏細胞は、所属リンパ節に移動、そこで成熟した樹状細胞としてリンパ球を刺激するのです。
今般、このランゲルハンス氏細胞の前駆細胞が、血中に多数流れている単球由来であることが確認され、Nature Immunologyオンライン版に出ました。特に皮膚炎症反応局所に集まる単球が増殖しランゲルハンス氏細胞に分化することが示されております。
そのため、患者様の末梢血中の単球数も、ワクチン接種後の細胞性免疫成立のためには重要なファクターであると考えられます。特に、化学療法で極端に少なくなっていないか、通常の血液検査データからご確認いただければ幸いです。
REFERENCES
Langerhans cells arise from monocytes in vivo. Florent Ginhoux, Frank Tacke, Veronique Angeli, Milena Bogunovic, Martine Loubeau, Xu-Ming Dai, E Richard Stanley, Gwendalyn J Randolph and Miriam Merad
Abstract: http://info.nature.com/cgi-bin24/DM/y/eWxl0NBUvR0C20u1b0EG
Article: http://info.nature.com/cgi-bin24/DM/y/eWxl0NBUvR0C20u1c0EH











