ドクター通信

023 骨肉腫治療

22

Nov

新聞記事のコラムに、10代の骨肉腫治療ついて以下のように記載されておりました(日経、11月8日夕刊、体のシグナル欄)。

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 骨肉腫は十代の膝周辺の骨によくみられる悪性腫瘍(しゅよう)だ。男子に多いが、、、(中略)、、手術と手術前後の抗がん薬を使う化学療法とを組み合わせて治療する。手術は腫瘍を切除した後、人工関節で補てんする。患者が非常に苦しむのは抗がん薬の副作用だ。一日に二十回以上も嘔吐(おうと)を繰り返す患者もいる。
 この病気では家族の協力が不可欠だ。、、(後略)、、、

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 化学療法が不十分だった1970年代では、骨肉腫の5年生存率は10-15%と極めて厳しいものであったのが、現在では化学療法後の5年生存率は60-70%となっており、化学療法自体が発展していることは明らかです。

 そうはいっても、患者に地獄の苦しみを味わせているのが、標準的な(とされている)治療法の現状です。このままで良いと思っている医師も家族もいないと思います。一日も早く、このような激しい副作用のない、高いQOLを維持した治療法に切り替えるべきと思います。

 はたして、放射線治療と組み合わせたがん免疫療法に参入余地はないのでしょうか。

 もし、術後、化学療法開始までの間に3ヶ月の猶予期間が見込める状態ならば、理論的には、その間に放射線と自家がんワクチンの併用が可能です。また、化学療法が先行した場合、その終了後1ヶ月以上たち、末梢リンパ球数が1000/ul以上に回復した場合は、補助療法として自家がんワクチン療法が実施可能です。問題となる副作用はなく、高いQOLが保てますので、どうかご検討下さい。