ドクター通信

021 血管新生阻害剤 Angiogenic inhibitors について

08

Nov

今週到着したNature Clin. Practice-Oncol.に血管新生阻害剤によるがん治療に関する総説が掲載されております。
  → Gasparini, G., et al.,
    Nature Clin. Practice-Oncol. 2:562-577, 2005

 我が国でも申請中のアバスチン(Bevacizumab)が間違いなく承認される見込みですが、他の抗体医薬、サリドマイド、COX2阻害剤に至るまで臨床的観点から、逐一、検討されております。しかも、そのBox 1(page 568)には、治療抵抗性に関する議論がなされております。

 種々の可能性がある抵抗性獲得メカニズムのなかで本質的問題となるのは、angiogenesis-independent tumor growth (vascular mimicryを含む) です。

 血管新生阻害剤により腫瘍血管が破壊され、大型腫瘍塊が壊死したとしても、辺縁部には必ず栄養成分と酸素の拡散に依存した腫瘍細胞が生き残ります。これを殺さなければ、治癒には至りません。ここに自家がんワクチンの活躍余地があり、血管新生阻害剤との併用が検討されるべきと思います。