ドクター通信
016 直腸癌の長期無再発症例
11
Oct
直腸癌は、一般的には比較的ゆっくりと増殖する方だと思いますが、以下の症例については、皆様いかがお考えになりますでしょうか?
土屋病院/トータルヘルスクリニック/キャンサーフリートピアからの情報です。
60才女性、直腸癌、低位前方切除、D2、子宮浸潤+、pN1、
p-stage III。
術後、2004年2月自家がんワクチン接種終了、DTH-2陽転、
以後再発の傾向が全くなく、2005年9月現在も継続的に就労中。
"治療効果の有無"という化学療法的な観点からすれば、未だ決定的証拠ではないとはいえ、とっくに再発していてもおかしくないと思われていても、このように非常にお元気で普通の生活を送っている症例が出ております。
"延命効果"を正確に証明するためには、均一な患者集団によるランダマイズドスタディが必須ですが、
第60回日本大腸肛門病学会
(→ http://square.umin.ac.jp/jscp2005/gaiyo.htm)
では、
「直腸癌に関しては、術前補助放射線療法の有用性が示され、さらに5FU/ロイコボリンによる補助化学療法の効果が報告されているが、definitiveな結論は得られていない。」とされております。
少なくとも化学療法よりは、自家がんワクチン療法による高いQOL維持効果だけは確かなようです。








