がん種別の症例
膵がん
2009年11月末時点までに自家がんワクチン療法を受診された膵がん症例のうち、経過報告があった症例についてソフトクライテリアの観点から評価した治療成績を以下の表とその下の代表的症例にまとめました。
評価済み症例のうちの改善例・無効例中23.1%で、臨床的に見てなんらかの改善効果(改善例 + 1年以上の長期不変・長期無増悪例)が見出されております。ソフトクライテリアは、学術的にみて厳密な評価基準(ハードクライテリア)とは異なるものですが、参考にしていただければ幸いです。
下表の改善率-1の定義は → こちらです
関連リンク
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| 膵 | 32 | 25 | 1 | 2 | 1 | 9 | 23.1% | 4 | 17.6% | 2 | 6 |
- 注1)
- 評価済み症例数の計には投与中止例が含まれている
- 注2)
- 残存腫瘍サイズ縮小、腫瘍マーカー減少、推定余命より2倍以上の延命、QOL(KPS評価)の明らかな改善等の数値化できる指標のいずれか、または、
主治医の評価による何らかの臨床上の好ましい反応があった症例 - 注3)
- 長期不変・無増悪(ワクチン投与後1年以上無再発あるいは無増悪)
- 注4)
- (評価済み症例数から、転帰不明追跡不能例、投与中止例を除いた数を分母にとったとき)
改善率1=改善例数/(改善例数+無効例数) - 注5)
- (転帰不明追跡不能を全例無効と仮定した場合)
改善率2=改善例数/(改善例数+無効例数+転帰不明追跡不能) - 注6)
- ワクチン投与後1年未満
- 注7)
- 悪化、死亡などによる未投与・投与未了例(評価済み症例の一部に含まれている)
代表的症例
〔症例0053〕 (土屋病院)
直径3cmの肝転移巣あり。だが増殖が遅いため自家がんワクチン接種。実施後のCTで2cmに減少したとのこと。しかし、その後急速に悪化。死後、胆管癌との重複癌であったことが判明。
(注)この症例では、自家がんワクチンによる非常に高いがん種選択的な作用(狙い撃ち作用)があったことを示しています。作製原料とした肝転移巣が膵がんだったため膵がんには有効だったのですが、重複していた胆管がんが自家がんワクチンの影響を全く受けず、結果的に無治療状態となったため急速に悪化したものです。なお、この症例は「その他のがん」の中の「重複がん」に分類されているため、上記の表中の数値には含まれていません。
〔症例0621〕 (銀座並木通りクリニック)
2006.06、膵頭部がんに対して膵頭十二指腸切除、術後補助化学療法(ジェムザール、 当初1500mg/body/隔週、2007.01からの累積で21回 )施行 、07.10自家がんワクチン接種、以後08.10現在でも低用量ジェムザール投与継続( 1000mg/body/隔週、 累積20回以上 )、 腸管膜リンパ節転移巣(赤い矢印の先)が1年以上の長期不変となっている。このリンパ節転移は重要で、外科医としては再発リスクは非常に高い症例であったと判断していた。しかし、2010.12末までの間にほとんど見えなくなった。





















